お知らせ・ブログ

クラウドERPの黒船来航で日本もEAのゲームが変わるか?

クラウドERP"最後の大物"、ワークデイが日本上陸
米ヤフーなどのネット企業から米バンク・オブ・アメリカなどの伝統的企業までが主要顧客。日本企業では日産自動車やソニーも採用――。クラウドERP(統合基幹業務システム)を提供する米ワークデイが2015年1月14日、日本市場への本格進出を発表した。

http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/column/14/346926/011300143/

Workdayは、基幹系クラウドコンピューティング業界の注目企業

皆さん、workdayをご存知でしょうか?

workdayは、米国ピープルソフト社の創業者が2005年に設立した人事・会計を中 心としたクラウドエンタープライズアプリケーションのソフトウェアベンダーです。2005年設立で、2012年10月にNYSEになんとmarket cap $9.5 billionでIPO(Facebookが$16 billion)しているクラウドコンピューティング業界注目の企業です。1/16/2015現在で$14.66 billionになっていますね。

ターゲットは、SAP、オラクル導入企業なので、大企業向けのERPです。

20150118_tumblr_inline_nksvebOOdV1tpa6ff.jpg

今後、日本で起きること

ERPの業務範囲に会計、人事労務、税務があり、日本独自の制度のため参入障壁となっていました。

特に人事労務は個別性が強く、SAP導入企業でもここは別システムということが多いです。

しかし、会計は、この15年で日本独自の会計基準も減り、参入障壁とはなりにくくなっています。

税務は法人税の問題は固定資産の減価償却にありますが、これをクリアすれば、消費税の問題ですので、難しくありません。

つまり、制度上の参入障壁は下がりつつあります。

私は制度による参入障壁があったとしても、現在のシステム開発手法は、アジャイル開発に移っており、スピードは上がり、コストは下がっていることから、この制度の参入障壁は今後より低くなっていくのは間違いないと考えます。

従来、制度における参入障壁のため日本国内のベンダーは、国内の競争のみでしたが、これからはインターナショナル企業の参入により、競争が激しくなるでしょう。

では、従来の国内EAベンダーがクラウドに対応できるか?

というと、これは非常に困難だと私は見ています。

技術の問題だけでなく、ビジネス構造の問題からです。

代表取締役 CEO 印具 毅雄(イング タケオ)

ツバイソ株式会社

公認会計士、税理士

広島生まれ、福岡育ち。中学生の頃からパソコン、プログラミングが好きで、N88-BASICやマシン語に親しむ。大学、大学院では、AI関連技術のニューラルネットワーク、ファジィシステムとともに遺伝的アルゴリズムの改善研究をC言語で行う。 1999年、修士(芸術工学)。日本知能情報ファジィ学会論文賞受賞「単峰性関数当てはめによるGA(遺伝的アルゴリズム)収束高速化」
インターネットベンチャーを立ち上げるべく、経営の勉強のために公認会計士を取得(公認会計士二次試験2000年合格、登録番号19193)。監査法人トーマツ(Deloitte)を経て、2006年にブルドッグウォータ株式会社の創業、事業開始。 2015年、同社よりRobotERP®ツバイソ事業を会社分割し、ツバイソ株式会社を設立。

ページ先頭に戻る