9/18 ~ 9/20 RubyKaigi 2017 に参加しました!
9/18 - 9/20 RubyKaigi2017 が広島国際会議場で開催されました。 RubyKaigiは、Rubyの新技術やツバイソに適用可能な技術を学び、他のRubyistとの会話をし、私たちがツバイソをより良くするためにできることを学ぶ大きなチャンスです。 会議の三日間の楽しさと辛さを綴りたいと思います。
Pre Ruby kaigi
会議の前日(9月17日)に新幹線で東京から広島へ行く計画でしたが、その日、台風は九州に上陸し、 日本大陸の縦断に向けて歩を進めたばかりのところでした。 新幹線が運転停止するのではないかとの恐怖に苛まれながら、一度も運転を停止したり遅延させたりすることなく、 定刻通り広島に着きました。
今回泊まった旅館はかなり古く、そして4人一部屋でしたが、皆で話したり、テレビを見たり、 向かいのゆめマートで買い物したりと、まるで修学旅行のようで、楽しかったです。
セッション
私達の中には外国人も含まれますが、英語のスライドや日本語=>英語のリアルタイム翻訳トランスミッタにより、日本語のセッションでも不自由なく参加することができました。 セッションの内容も幅広く、初心者から上級者まで楽しめることができると思います。
セッションをいくつか紹介します。
人工知能(AI)は私たちの生活のいたるところにあります。SiriやAlexaのような人工的に知的なアシスタントを通して、おすすめのテレビ番組を教えてもらったり、旅行のプランを立ててもらったりしています。 ところで、機械は音楽や詩のような芸術的なものを創造することはできるのでしょうか。 この講演では、Rubyと最先端の機械学習ツールを使用して、人間が作成した Electronic Dance Music(EDM)を使ってニューラルネットワークをトレーニングし、その後"彼"がどのような音楽を夢見るかを見ていきます。 とても興味深いセッションでしたが、少し残念だったのは、この作業の 93.4% は Python によって実現されていて、Ruby は4.8%程度しか使われていなかったことです。 しかし、Rubyで自分の趣味や興味を叶えることができたら、と、私たちにインスピレーションを与えました。
Mai Nguyenさんのプレゼンテーションは非常にコンパクトで体系的で、MachineLearningとRubyを組み合わせたアプローチを紹介してくれました。 RubyにはMachineLearningアルゴリズムを実装しているサポートライブラリがあります。 ボットとユーザーの間の相互作用を橋渡しするサイトを実装するために使用されます。 彼女は自分の個人的な経験を教師データとして使っていました。自分が興味のある分野なら、楽しく、気軽に始めることができるのでいいことだと思いました。
- テーマ
今回のrubykaigiのテーマは Performance でした。Ruby 3x3 や MJIT などのキーワードはいくつものセッションで幾度となく反復され、我々聴衆の耳に強く印象づけられました。 一方で、Typing についても少なからず議論がありました。私たちとしてはこちらの方がより関心の高いテーマです。 型チェックは昔からバグの抑制として機能している一方で、 Ruby の強みであるダック・タイピングとの相性は悪いです。 Matz さんの見解によると、静的型付けと動的型付けは時代の流れによって流行がトグルしているとのことで、いずれはまた動的型付けの時代がやってくるだろう、と睨んでいるようです。 とはいえ、Ruby Committers VS the World の答弁を見る限り、コミッターの皆さんは概ね型チェックに対して前向きなようでした。 一例では、メソッドコメントに型指定を記述した場合に型チェックを実施してくれるような仕組み、といった感じの方法論が挙げられていました。 Ruby は動的型付け言語ですから、型チェックが負担や足枷になってはならない、という意志が強く感じられます。 こうした背景と、Rubyists の型チェックへの期待、バランスの取れた落とし所はどこになるのでしょうか。 ちなみに私たちとしては、null 安全な仕組みさえあれば型チェックはなくてもいい気がします。あったらあったで便利かもしれない、程度ですね。
会議の後書き
- 公式パーティー
Ruby Kaigiの初日は公式パーティーで終わりました。会議に参加する人々はほぼこのパーティーに参加しました。 これはツバイソを他の人に紹介し、他の会社から何かを学ぶチャンスです。 そこで、二日目のスピーカー Martin J. Dürst さんとも少しお話しました。
- 宮島で観光
広島での最終日は、日本三景の一つ、宮島の厳島神社に行きました。 天候に恵まれ、厳島神社はとても綺麗に見れました。大鳥居は今年の Rubykaigi のアイコンとしても使われています。
- 最後に
今年も素晴らしい体験をしました。会議で色々なことを学んだり、友達を作ったりしましたが、得たことをこれからツバイソに活用したいと思います。 そして、次の RubyKaigi は、2018年5月31日〜6月2日、仙台で開催されると宣言されました。私はそれに出席できることを願っています。