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APIでツバイソERPをカスタマイズ。「kintoneで人事プロセスを最適化 Vol.1」

ツバイソは拡張性の高いERPで、APIにより外部サービスとの連携が可能です。
外部サービスと組み合わせることで、会社固有の業務プロセスに合わせた、さらに利便性の高い基幹システムに成長させることができます。

今回は、ツバイソ人事管理システムのカスタマイズ事例として、サイボウズ社のkintoneで労働条件管理アプリを作り、ツバイソ社員マスタと連携させた開発事例と事例動画をご紹介します。

kintoneとの連携について

kintoneは、クラウドベースのデータベースサービスで、ドラッグ&ドロップの簡単操作で業務アプリが開発できます。
ある程度のアプリをプログラミング知識がなくてもGUI操作だけで簡単に作成できるため、ビジネスユーザにとっては非常に大きなメリットがあります。

今回の開発では、kintoneとツバイソをREST APIでつないで社員マスタを同期することを前提とします。
既にkintone連携用プラグインをリリースしていますので、ツバイソとの連携はプラグインを使えば基本的にAPI tokenの設定だけです。

開発するシステムによっては、プラグインの拡張開発が必要になることがありますが、今回のアプリについては、デフォルトの設定だけで一瞬で完了しました。 つまり、プログラミングは一切不要です。

開発背景と目的

今回のアプリ開発を考えたきっかけは、スプレッドシート上で行っていた各社員の報酬等の条件管理が、社員数の増加とともに業務上のボトルネックとなってきたこと。

ツバイソの社員管理にも給与等の情報を管理する項目はありますが、会社固有の給与テーブルと紐付いた条件管理が必要なため、別途スプレッドシートで管理していました。

責任者が一人で管理する分にはそれで十分ですが、社員が増えてきて作業量が増えてくると、いろいろと課題を感じるようになってきました。

例えば、下記のような課題がありました。

  • スプレッドシートにはマスタがないため、氏名や入社日等の情報を、間違えずに何度もコピーして入力しなければならない。
  • 決定した給与条件を、都度給与担当者に共有する必要がある。
  • 人が増え、組織が増え、業務のボリュームが徐々に増加。近い将来、一人では回らなくなってしまう。
  • 組織を大きくスケールさせるためにも、作業をできるだけ担当者に任せるようにしていく必要がある。
  • 担当者に任せるにしても、個人の評価などデリケートな部分があり、こうした情報は経営層の関係者のみに共有したい。
  • スプレッドシートでは給与テーブルを読み込む関数などが使われており、組織利用するのには不安。
  • 毎月行う、有給の付与・消滅などの管理や人事考課面談の日程管理など、該当者が誰なのか、各社員の入社日から起算して漏れなく忘れずに管理しなければならないが、時々担当者が忘れてしまう。


こうした課題を解決することを目的に、kintoneでシステム化することにしました。

後編の( 「kintoneで人事プロセスを最適化 Vol.2」)では、開発したアプリの詳細を、動画を交えてご説明します。

取締役 地主 晋弥(ジヌシ シンヤ)

ツバイソ株式会社
取締役 地主 晋弥(ジヌシ シンヤ)

1977年生まれ。秋田県出身。
国立理系大学を卒業後、技術系の職種を経て、ITと会計への関心を持ちつつ、 経営全般に携わる仕事を求めブルドッグウォータ株式会社に入社。2012年10月より同社マネージャ。
累計100社超の顧問先の経営サポート、経営コンサルティングに従事。2015年、ツバイソ株式会社取締役就任。
「仕事は楽しく」がモットー。
中小企業の経営のあり方を見つめ直し、最新のテクノロジーと経営メソドロジーにより「楽しゴトをする社会」の実現に取り組む。

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