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ツバイソ導入事例 特別対談「IT×専門性で輝く"人財"の未来 Vol.3」

慢性的なIT人材不足

対談の様子

印具:人材といえば、現在国内では「慢性的な人材不足」と言われています。
ITエンジニアも同様に人で困っているという話をよく聞きますが、エンライズは未経験者を受け入れ育成するというスタイルで成功しています。
まずは、慢性的なIT人材不足の理由について見解を聞かせてください。

吾郷:私が思うに、まず1つが若い人がこの業界に入ってこないことだと思います。

地主:なぜでしょうか?

吾郷:若い人たちが想像するIT業界というのはゲームアプリ開発などのB2C寄りの企業なのだと思います。
どちらかというと周囲が理解しやすい職業へ人が集まり、ITインフラ等のネットワークやサーバーなどの技術職は日陰的な見え方なのかもしれません。

印具:確かに学生はB2Bの現場を体験することはできないですからね。
社会に出ないとわかりにくいと思います。

吾郷:もう1つが数としていないのではなく、即戦力が不足しているということです。

地主:確かにそうですね。例えば、ツバイソで真に即戦力として期待するなら、プログラミング、設計、会計、業務フロー、法律も理解していないといけないのかもしれません。
全部わかる人なんてほとんどいません。

吾郷:私は先日アメリカに行ってきましたが、向こうでは日本と違い完全分業制というのはありませんでした。基本的に専門分野を持ちながら、ある程度オールマイティーな人材がフレキシブルに様々な業務をこなしていました。特にシリコンバレーの話ですが。
日本は分業しすぎだと思います。

印具:そんな中、エンライズは未経験者を育成しています。
それは大きなリスクではありませんか?

対談の様子

吾郷:もちろんリスクはあります。育成=投資なので、回収をしなければなりません。ただし、育成には長い時間と労力がかかりますので、一人前になるまでしっかりと支援し、ひとりひとりと向き合っていく必要があります。
現在の課題としては、未経験者に対する最初の育成はできていると思いますが、彼ら、彼女らをプロジェクトに送り出した後の育成が難しいと感じています。

地主:人それぞれの経験値や伸び代があるからでしょうか?

吾郷:はい。それを解決するためには個別の育成の為に更に育成スタッフの増員が必要なのか?など、常に悩み続けています。投資対象が人なので少し過保護になってしまう。
これが現在の重要課題で、早期に解決しなければいけない事の1つになります。
また、ITエンジニア職を価値高い職業としての位置づけにすること、また、世界に誇れるような専門性の高いITエンジニアをたくさん育てることも、当社の目標です。

印具:自走して、責任をもって仕事ができる人材が育つと良いですね。

吾郷:はい。責任+権限=対価につながります。
ところが、大手企業と中小企業では給与水準が違います。
ここに大きな矛盾が生まれていて、これを解決することがIT人材不足の解決には重要だと思っています。

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