タレント×EAで実現する生産性 ── エンタープライズアプリケーションの役割

タレント・オリエンテッド経営とEAの役割
皆さん、こんにちは。印具です。
タレント・オリエンテッド経営とは、知的生産活動を行う人材(タレント)の生産性を最大化することを重視した経営のことです。 このブログ記事では、タレント・オリエンテッド経営を実現するための重要な要素として、エンタープライズ・アプリケーション(EA)の役割について解説します。
EAとは何か
EA(Enterprise Application)とは、企業全体で利用される基幹業務システムのことです。企業全体のITシステムを、業務プロセスや情報資産との関連性を含めて体系的に整理し、最適な状態に設計・構築・維持するための概念や手法です。
タレントオリエンテッドの観点では、以下で述べる4つの機能要件、Control(統制)、Real-time(リアルタイム性)、Shareable(共有可能性)、Automation(自動化)が重要です。
ERPとEAの違い
EAとERPは似ていますが、以下の違いがあります。
ERP(Enterprise Resource Planning:基幹業務システム)
- 企業の基幹業務(販売管理、会計、在庫管理など)を統合的に管理し、業務効率化や経営判断の迅速化を図るためのシステムです。
- SoR(System of Record:記録システム)と呼ばれる、信頼性の高い確定情報を扱うことが中心です。
- 帳票作成など、過去のデータに基づいた業務処理に強みがあります。
EA(Enterprise Application:エンタープライズアプリケーション)
- 企業全体のITシステムを、業務プロセスや情報資産との関連性を含めて体系的に整理し、最適な状態に設計・構築・維持するための概念や手法です。
- ERPを含む様々なシステムを、企業の戦略目標達成に向けて整合性のあるものとして捉え、全体最適の視点で改善を図ります。
- SoR(System of Record)だけでなく、SoE(System of Engagement:連携システム)と呼ばれる、顧客との関係性やコミュニケーションを重視した未確定情報も扱います。
- 業務プロセス志向であり、CRM(顧客関係管理)、社内外のコミュニケーション、ナレッジベース、フォーキャストなど、企業の活動を包括的に支援します。
RobotERPツバイソ - タレントオリエンテッド経営を実現する次世代のEA
RobotERPツバイソは、EAの一例です。 CRMの機能を備え、タレント間のコラボレーションを促進するだけでなく、AIエージェントによる自律的な自動化も可能です。 これにより、タレントは反復的な作業から解放され、より創造的な業務に集中することができます。
EAの4つの機能要件
タレントが最大限の能力を発揮し、生産性を向上させるためには、EAは以下の4つの機能要件を満たす必要があります。
- Control(統制): EAは、業務プロセスを統制し、必要な情報を整理・一元管理することで、タレントが責任を持って仕事に取り組めるようにする必要があります。
- Real-time(リアルタイム性): タレントがチームワークを発揮し、必要な情報を共有するためには、EAはリアルタイムな情報共有を可能にする必要があります。
- Shareable(共有可能性): EAは、すべてのタレントが再利用可能な情報を権限に応じて共有できる機能を備え、情報の分析と再利用を促進する必要があります。
- Automation(自動化): タレントが知的生産活動に集中するためには、EAは反復的な作業を自動化する機能を備え、タレントの負担を軽減する必要があります。
EA導入の効果
EAを導入することで、タレントのモチベーション向上、権限と責任の明確化、そして業務プロセスの効率化が実現します。 これにより、タレントは最大限の能力を発揮し、企業全体の生産性向上に貢献することができます。
EA導入とルール見直し
EAなどの新しいテクノロジーを導入すると、従来の制約条件がなくなる場合があります。 その際には、従来のルールや慣行を見直し、最適化することで、さらなる生産性向上を図ることができます。
まとめ
タレント・オリエンテッド経営において、EAはタレントの生産性向上を支援するための重要なツールです。 EAを戦略的に導入し、活用することで、企業はタレントの能力を最大限に引き出し、競争力を強化することができます。
この記事について(2026年8月 追記)
この記事は2025年2月に書いたものです。EAが下からモチベーションと権限責任を支える、という構図はいまも変えていません。ただし当時のEAは、4つの機能要件を満たす製品を選ぶという話でした。選んだあとに足りないところが出れば、それは開発案件になります。
Tsubaiso Intelligenceでは、足りないところを足す側が軽くなりました。項目・画面・承認ワークフロー・業務のロジックの追加をAIが組み立て、反映の直前に人が承認し、加えた拡張の仕様はAIが読み取って書き起こします。EAは「選ぶもの」から「育てるもの」へ寄った、というのが実感です。
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ツバイソ株式会社
代表取締役 CEO 印具 毅雄(イング タケオ)
公認会計士、税理士
広島生まれ、福岡育ち。中学生の頃からパソコン、プログラミングが好きで、N88-BASICやマシン語に親しむ。大学、大学院では、AI関連技術のニューラルネットワーク、ファジィシステムとともに遺伝的アルゴリズムの改善研究をC言語で行う。
1999年、修士(芸術工学)。日本知能情報ファジィ学会論文賞受賞「単峰性関数当てはめによるGA(遺伝的アルゴリズム)収束高速化」
インターネットベンチャーを立ち上げるべく、経営の勉強のために公認会計士を取得(公認会計士二次試験2000年合格、登録番号19193)。監査法人トーマツ(Deloitte)を経て、2006年にブルドッグウォータ株式会社の創業、事業開始。
2015年、同社よりRobotERPツバイソ事業を会社分割し、ツバイソ株式会社を設立。

