ツバイソ、クラウドERP「RobotERPツバイソ」を画面なしでAIから操作できるヘッドレス化へ刷新。AIが複雑なERP操作を行うための知識「Tsubaiso Intelligence」を同時提供開始
ERPの操作も、カスタマイズも、自然言語だけで。
クラウドERP「RobotERPツバイソ」を開発・提供するツバイソ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:印具毅雄)は、本日、RobotERPツバイソを、画面を介さず外部のAIから直接操作できるヘッドレスERP(画面と業務処理を切り離し、処理を外から直接呼び出せる形にしたERP)へ刷新しました。あわせて、AIが複雑なERPを正しく操作するための知識を提供するクラウドサービス「Tsubaiso Intelligence(ツバイソ・インテリジェンス)」の提供を開始しました。
お使いのAIに自然言語で指示するだけで、データの参照と分析から伝票の登録、締めの処理、さらにはシステムの設定・カスタマイズまでを行えます。販売・購買・製造から在庫・原価計算・管理会計までの一連の業務プロセスの操作と、システムの設定・カスタマイズの変更を、操作知識とともに、お使いのAIへ開放したERPは、国内外を通じてRobotERPツバイソのほかに確認できていません(※)。
本日より、ご契約と無償トライアル(30日間)のお申し込みを承ります。
背景 ── ERPは、外から呼び出せるだけでは足りない
近年、AIから業務システムのデータを読み書きする潮流があります。しかし、ERPは事情が異なります。 ERPでは、案件、見積、受注から請求、原価計算、債権債務、財務会計までが一連の流れとしてつながり、ひとつの書き込みが後続の処理へ連鎖します。誤りは会計にまで波及します。しかも、どの伝票も、取引先・品目・案件・部門・社員・勘定科目といったマスタと結びついて整合を保ち、そのマスタ自体にも正確な設定と統制が必要です。さらに、誰が何をできるかを権限で定め、伝票・申請の種類ごとに承認プロセスを備え、承認の段階に応じて編集できる範囲を制御する必要があります。
ERPは、業務システムの中でもとりわけ複雑な、統合システムです。一連の業務プロセスをAIから動かすには、外部から呼び出せるようにするだけでは足りず、ERPの詳細な操作知識が必要です。
当社が採ったのは、画面からの入力と同じ業務処理ロジックを外部から呼び出す、ヘッドレス方式です。これにより、外部から呼び出したときも、入力規則の検証、税や金額の自動計算、後続の伝票の生成、承認などについて、画面から手で入力した場合と同じ統制がかかり、ERPとしてのデータの信頼性を確保することができます。そして、これらの正確な操作知識を提供するのがTsubaiso Intelligenceです。
ERPを深く理解したAIが操作を担い、属人化を解消
基幹システムを使いこなすには、システムの操作に習熟しているだけでなく、自社の業務を深く理解している必要がありました。その育成には年単位の時間がかかります。システムで足りないところは表計算ソフトと個人の経験で補われ、やがてその仕事はその人にしか分からなくなります。属人化はこうして生まれます。
RobotERPツバイソでは、ERPを深く理解したAIが操作を担うため、依頼する人がシステムに習熟している必要はありません。AIは進め方を手順としてドキュメント化し、その操作を自動化します。 月次の原価が計画からどれだけずれているかを洗い出して案件の計画へ反映する、といったまとまった仕事も、一連としてAIに任せられます。担当者にしかできなかった仕事が、誰が頼んでも同じ品質で進むようになります。
指示の例
「今日届いた注文、PDFもCSVもまとめて受注に入力しておいて。先方ごとに書式も品目名もばらばらだから、うちのマスタに合わせて。いつもと単価や数量、支払条件が違うものだけ教えて」
問いの例
「同じ品目なのに、特定の業者にだけ発注が偏っていて単価も高いものを出して」
「進行中の案件で、赤字になりそうなものを危ない順に出して。原価や工数の進み方、その他の原因から、どれが効いているのか理由をつけて」
あらかじめ用意された帳票やレポートの範囲に当てはめるのではなく、そのつどの目的に沿って、AIが自社のデータを読んで答えを組み立てます。 問いを立てるたびに集計の設計を誰かに頼む必要がなくなり、思いついたその場で確かめられます。
ヘッドレス化で、AIネイティブなERPへ
こうした使い方を支えているのが、今回の刷新です。
従来のERPは、機能が画面と一体に作られてきました。人が画面から使うことを前提にした構造です。 この構造のままAIに操作させるには、人向けの画面をなぞらせるか、画面を通さずにデータベースへ直接書き込ませるかしかありません。前者は画面の変更のたびに不安定になり、速度も精度も出ません。後者は、入力規則の検証や承認といった、画面の背後で働いてきた統制を素通りし、基幹情報を破壊しかねません。
ヘッドレス化とは、業務処理ロジックを画面から切り離し、外部から直接呼び出せる形で公開することです。 AIは人向けの画面を経由せず、画面が使っているのと同じ統制の効いた処理を、直接、確実に実行できます。
AIを前提にしたとき、ERPに求められる条件は、AIから直接扱えること、データが信頼でき互いにつながっていること、自社に合わせて変えられること、権限・承認・監査が効いていることの4つです(図1)。今回のヘッドレス化は、AIから直接ERPを扱えるようにするための刷新です。RobotERPツバイソは、人だけが使うERPから、AIが使いこなせるAIネイティブなERPになりました。 なお、画面からの操作もこれまでどおり行えます。
図1:AI時代のERPに求められる4つの条件
Tsubaiso Intelligence ── AIが複雑なERPを正しく操作するための「知識」
ただし、操作を外から呼び出せるようになっただけでは、AIはERPを使いこなせません。 どの操作が業務上何を意味し、何と関連し、何を引き起こすか。それを知らないままでは、AIは安全にERPを操作できません。AIが必要とするこの知識は、業務の「意味」と、業務を進める「手順」の2つからなります(図2)。
図2:AIがERPを使いこなすために必要な3つの層
図のいちばん下、ERPを操作する部分そのもの ──「操作の層」は、ツバイソPSA・ツバイソIMAが載るSalesforceプラットフォームが標準で備えるMCPサーバーが担います。MCPは、AIが外部のサービスから情報を取得したり操作を行ったりするための接続方式で、主要なAIサービスが順次対応しています。今回のヘッドレス化により、外部から呼び出せる操作が、参照から伝票の登録、締めの処理まで広がりました。Tsubaiso Intelligenceが提供するのは、その上の2つの層 ── 意味と手順です。
意味を担うのが、次の2つです。いずれも当社が運用するMCPサーバーとして提供します。
| 名称 | 内容 |
|---|---|
| Tsubaiso Atlas | 業務の意味とデータ間の関係をAIへ提供します。販売・購買・制作・在庫から債権債務・財務会計まで、約130種の業務データの意味定義と、定番の集計・点検・入力手順の組み立て約110本を収め、AIからの問い合わせに応じて返します。標準機能の意味だけでなく、お客様が加えたカスタマイズの意味も扱えます |
| Tsubaiso Knowledge | 製品の使い方・仕様・エラーについて、700本超の製品ヘルプ記事と、2006年の事業開始から約20年にわたる運用サポートの蓄積をもとに回答します。人が窓口へ問い合わせる代わりに、お客様のAIが直接照会します |
接続した時点で、汎用のAIがRobotERPツバイソの専門知識と、その会社に固有の業務の理解を備えます。学習も、知識の作り込みも要りません。
手順を担うのがスキルです。作業の順序・確認すべきこと・してはいけないこと・人の承認を挟む場所を定めたもので、AIに専門的な作業手順を持たせるための共通仕様にもとづいています。参照・入力・承認・カスタマイズ・導入といった作業の種類ごとに12本を用意し、GitHubで公開しています(URLは「お申し込み」のリンク欄に記載)。
主な特長
1. 受け取った資料そのものから、自然言語だけで登録できる
メールに添付された注文書のPDF、取引先から送られたCSV。人が読み取って整える必要はありません。受領したデータをそのまま渡せば登録でき、集計と分析まで続けて指示できます。 先方ごとに書式も品目名も違うものを、自社のマスタに突き合わせて読み替えます。期首残高の登録や、これまでお使いのシステムからの移行のような、まとまった量の投入も同じように頼めます。
先ほどのように、いつもと違うものだけ教えてほしいと添えれば、AIは過去の同種取引と照合して、外れているものを示します。 これができるのは、RobotERPツバイソが取引先・品目・価格・支払条件・過去の取引を一体のデータとして持ち、Tsubaiso Intelligenceが「どの項目を、何と、どう照合するか」をAIへ渡しているからです。
図3:形式の違う資料からの入力 ── 人・AI・RobotERPツバイソの担い手ごとに見た流れ(依頼に応じて変わる工程の一例)
2. AIに自然言語で指示して、ERPをカスタマイズできる
項目・画面・ダッシュボード・権限・入力規則・承認ワークフロー・業務のロジックを、自然言語での指示にもとづいて設定できます。 項目ひとつを足すために開発を発注し、見積と納期を待つ必要がなくなります。業務を製品の標準に合わせて切り捨てるか、費用と期間をかけた開発でシステムを合わせるか、という二者択一も要りません。
加えたカスタマイズの意味は、AIへも渡ります。自社の呼び方・自社の管理項目のまま指示が通り、自社の事情を踏まえた作業と提案が受けられます。カスタマイズは仕様書として書き出され、何を、どこに、なぜ加えたのかが変更のたびに残ります。 担当者が替わっても、時間が経っても、中身をたどれます。
変更を本番へ反映する前に、その変更が矛盾なく組み込めるかどうかだけを先に確かめることができます。反映は人の確認を経てから行われ、誰が何をいつ変えたかが記録に残ります。
図4:自然言語での指示からカスタマイズが反映されるまで ── 担い手は図3と同じ3つ。仕様書への書き出しは工程ではなく、全工程の下ではたらく
3. 確かなERPデータを基盤に、AIがERPの外まで横断する
仕事は、ERPの中だけでは終わりません。 例えばシステム開発や建設業などのプロジェクト管理が必要な事業では、案件・取引先・契約・計画(実行予算)・管理会計などの原本はERPに、仕様・議事録はストレージに、その他、進捗管理ツールやチャット・メールにデータは散在します。こうして散らばった情報を、お客様がお使いの汎用AIエージェントが、ERPの確かなデータと業務の知識を手がかりに関連付けます。 メール・文書・チャット・周辺のシステムまでを横断して自動化し、人の意思決定と作業をサポートします。システムどうしをあらかじめつなぎ込む開発なしに、この行き来をAIが担います。そのためにTsubaiso Intelligenceは、AIをERPの外側に置く設計としています。
案件の計画の見直しは、こうした横断の一例です。一巡させるたびに、ERPの外にある資料を集めて突き合わせる作業が伴います。その作業をAIが担います(図5)。
図5:例 ── 案件の計画(実行予算)を見直すサイクル
注:進捗率は、実際にかかった原価の累計を、完了までにかかる原価の見込み(着地見込の総原価)で割って求めます。工事の進捗に応じて売上を計上する会計処理(一定の期間にわたり収益を認識する処理)の基礎になる数値です。
AIとERPを切り離しているため、お使いのAIを別の製品へ替えても、業務の意味・手順・設定は作り直しになりません。 接続はMCPとスキルという公開された共通仕様で行います。AIができるのは、そのAIを使っている人に許された操作だけです。分からないことは推測で埋めず、人に確かめます。確定の前には、これまでどおり人の承認を経ます。
代表取締役 印具毅雄(公認会計士・税理士)── AI時代の新しい働き方への変革
代表取締役の印具毅雄は、次のように述べています。
AIの時代に必要なのは、AIを載せた業務システムではなく、タレントが輝くための仕事の基盤です。
当社は事業を始めた当初からタレントオリエンテッド経営を掲げてきました。企業の価値を生むのは知的生産活動を行う人 ── 当社ではタレントと呼んでいます ── であり、その力がどれだけ発揮されるかで会社の成果は決まる、という考え方です。人でなければできないのは、創造と、判断と、コミュニケーションです。一方で実務では、資料を集め、形式を揃え、システムへ入れ、確認を回す仕事に多くの時間が使われています。こうした仕事が会社を支えてきましたし、正確に回すには相応の技能が要ります。その技能をお持ちの方ほど、本来はもっと創造と判断に時間を使えるはずです。 AIはここを引き受けられます。
このとき、AIの答えの確からしさを決めるのは、AIの賢さではありません。AIが参照する情報が、会社の実態をどれだけ正確に写しているかです。 取引先も、案件も、契約も、お金も、組織も、社員も、データがひとつにつながって統制されている基盤を、会社は持っていなければなりません。そこが欠けたままAIを採用しても、AIは会社の実情を知らないまま答えを出します。その基盤がRobotERPツバイソです。そこにある会社ごとの理解と、RobotERPツバイソを操作するための専門知識とを、AIへ渡すのがTsubaiso Intelligenceです(図2)。
承認と意思決定は、職務権限規定にもとづいて人が行います。 承認とは、責任の所在を明らかにし、判断の根拠を残す行為です。責任が人に残ることは、内部統制と組織運営の前提であり、AIが業務に入っても変わりません。
AI時代のタレントが担うのは、要求と、判断と、責任です。何を求めるかを定めて伝えること。会社を理解した賢いAIが整えた材料と選択肢を評価し、選び、決めること。決めたことの結果を引き受け、その理由を説明できるようにしておくこと。
作業を任せて判断に集中する働き方は、これまで一部の立場に限られていました。AI時代には、このような理想的な働き方があらゆる人へ開かれます。
図6:AI時代の働き方を支えるアーキテクチャ
お申し込み
30日間の無償トライアルを、本日から受け付けます。 Tsubaiso Atlas・Tsubaiso Knowledgeを含む本リリースでご紹介した機能を、トライアル用の組織でお試しいただけます。別途、MCPとスキルに対応したAIサービスのご用意が必要です。
トライアルのお申し込みとご契約のご相談は、当社ウェブサイトから承ります。RobotERPツバイソをまだご利用でない企業にも、トライアルをご利用いただけます。
Tsubaiso Atlas・Tsubaiso Knowledgeは、RobotERPツバイソをご契約中またはご契約予定のお客様へ、有償で提供します。ご契約時の費用は個別にご案内します。
Tsubaiso Intelligenceの製品ページ:https://tsubaiso.jp/about_tsubaiso/tsubaiso-intelligence.html
無償トライアルのお申し込み:https://tsubaiso.jp/contact/trial.html
ご契約・導入のご相談:https://tsubaiso.jp/form/inquiry-form.html
Tsubaiso Intelligenceのスキル(公開):https://github.com/tsubaiso/tsubaiso-intelligence
スキルの共通仕様:https://agentskills.io/specification
プレスリリース(PR TIMES):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000014.000017603.html
RobotERPツバイソについて
RobotERPツバイソは、企業の業務プロセスをベストプラクティスに沿って最適化する統合基幹業務プラットフォームです。Salesforceプラットフォーム上で動作するツバイソPSA・ツバイソIMA(在庫管理)と、会計・財務を担うツバイソERPから構成されます。販売・購買・制作の各プロセスに加え、在庫管理、配員・工数管理、取引先管理、与信管理、原価計算、管理会計、フォーキャスト、債権債務管理、財務会計、外貨建取引、ワークフロー、電子取引(WEB-EDI)まで、15の業務領域を一元化します。「ITreview Grid Award 2026 Summer」ERPパッケージ部門で「Leader」に選出されました。Grid Awardでは22期連続の受賞となります。ツバイソ事業は2006年に開始しました。
社名:ツバイソ株式会社
所在地:東京都渋谷区幡ヶ谷2-6-5 梅村ビル幡ヶ谷6階
代表者:代表取締役 印具毅雄(公認会計士・税理士)
設立:2015年1月
資本金等:1億3,768万円
事業内容:RobotERP®(統合基幹業務システム)の開発/会計、業務、システムに関するコンサルティング
特許:自律型システム(特許第6592731号/2018年取得)。この構想をベースに開発を続けています
URL:https://tsubaiso.jp/
※2026年8月時点、当社調べ。調査主体はツバイソ株式会社、調査時期は2026年8月、調査方法は各社の公式サイト・製品ドキュメント・ニュースリリース等の公開情報にもとづくデスクリサーチです。国内外の基幹業務システムおよび関連製品約30件を調査し、うち比較の対象は、案件・販売・購買・製造から債権債務・財務会計までを一体で扱う基幹業務システム(ERP)としました。そのうえで、①AIへ渡す操作知識が製品として組み込まれていること、②システムの設定・カスタマイズの変更までAIへ開放していること、③その開放先が、ベンダー自身のAIではなく、お客様がお使いのAIであること、の3点を満たすものを探しました。公開情報の範囲での調査であり、すべての製品を網羅したものではありません。
本文中に記載されている会社名およびサービス名は、各社の商標または登録商標です。

