フォーキャスト管理の重要性と実践方法 ── 売上より前の段階で将来をつかむ
企業の経営において、将来の予測を立てることは非常に重要です。 特に、売上や利益などの予測を立てるフォーキャストは、企業の成長を支える上で欠かせない要素となります。

目次
フォーキャスト管理とは
フォーキャストとは、業務プロセスの上流工程(計画、引き合い、見積、受注、納品)で作成される将来の予測値です。 売上より前の段階で予測を行うことで、より早い段階から将来の状況を把握し、対策を立てることができます。
フォーキャスト管理の難しさ
フォーキャスト管理は、以下の理由により、非常にコストがかかる作業となります。
- データ量の増大:売上データだけでなく、計画、引き合い、見積、受注、納品など、様々な段階のデータを収集する必要がある。
- データ変動への対応:上流工程のデータは頻繁に変動するため、リアルタイムにデータを更新し、再計算・再集計を行う必要がある。
- 詳細なデータ把握:財務会計よりも詳細なデータ(部門別、顧客別、商品別など)を把握する必要がある。
- 関係者との連携強化:データ発生源となるプロセスや組織が増えるため、コミュニケーションコストが増大する。
- リアルタイム性:フォーキャストは、月次決算レベルではなく、日次・リアルタイムで企業活動の変化を反映できる必要がある。
- 原価計算の複雑さ:損益を把握するためには、売上よりもデータ量の多い原価についてのフォーキャストが必要となる。
- 内部取引の考慮:内部取引にかかる原価計算をリアルタイムで行う必要がある。
- 棚卸資産の計上:正しい損益計算のためには、将来の棚卸資産(仕掛品)計上が必要となる。
フォーキャスト管理を成功させるために
これらの課題を解決し、フォーキャスト管理を成功させるためには、以下の要素が重要となります。
- システム化:バラバラの業務システムを連携させるのではなく、フォーキャスト把握のためにデザインされた基幹システムを導入する。
- データ収集・分析体制の構築:正確なデータを効率的に収集し、分析できる体制を構築する。
- 関係者との連携強化:各部門との緊密な連携を図り、情報共有をスムーズに行う。
- リアルタイム性の確保:データ更新や集計をリアルタイムに行える環境を構築する。
ツバイソPSAによるフォーキャスト管理
ツバイソPSAでは、案件ごとの損益計画だけでなく、部門やチームレベルでの計画・予算を立てることができます。 案件は3階層まで階層化でき、親子構造を利用した予算実績管理も可能です。
具体的な操作方法としては、まず案件の「管理会計」タブで計画を作成し、その後「案件計画のメンテナンス」画面で月次の損益計画を入力します。 作成された計画は、「案件損益予算実績月次推移表」で確認できます。
予定としてのフォーキャストは、見積、受注、調達依頼などの上流工程から自動生成されます。
まとめ
フォーキャスト管理は、企業の成長を加速させる上で非常に重要な取り組みです。 困難な点も多いですが、適切なシステム導入や体制構築を行うことで、より正確で効果的なフォーキャスト管理を実現できます。
ツバイソPSAは、フォーキャスト管理を支援する強力なツールです。 ぜひ導入をご検討ください。
この記事について(2026年8月 追記)
この記事は2025年2月に書いたものです。フォーキャストが重いのは、上流のデータが頻繁に動くからでした。従来のERPでは、粒度や切り口を変えた見方が欲しくなるたびに集計を作り直すことになり、予測の形そのものが、開発の都合で固定されるという順序が起きます。
Tsubaiso Intelligenceでは、案件や部門の計画を業務のことばで問い直せるので、粒度や切り口を変えた見方をその場で作れます。計画値の入力や更新も対話で通せて、登録した結果は入力元と突き合わせて検証します。予測の形を、事業の側の都合で変えられるようになった、というのが実際のところです。
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ツバイソ株式会社
代表取締役 CEO 印具 毅雄(イング タケオ)
公認会計士、税理士
広島生まれ、福岡育ち。中学生の頃からパソコン、プログラミングが好きで、N88-BASICやマシン語に親しむ。大学、大学院では、AI関連技術のニューラルネットワーク、ファジィシステムとともに遺伝的アルゴリズムの改善研究をC言語で行う。
1999年、修士(芸術工学)。日本知能情報ファジィ学会論文賞受賞「単峰性関数当てはめによるGA(遺伝的アルゴリズム)収束高速化」
インターネットベンチャーを立ち上げるべく、経営の勉強のために公認会計士を取得(公認会計士二次試験2000年合格、登録番号19193)。監査法人トーマツ(Deloitte)を経て、2006年にブルドッグウォータ株式会社の創業、事業開始。
2015年、同社よりRobotERPツバイソ事業を会社分割し、ツバイソ株式会社を設立。

